東京駅構内に高級シェアオフィスが出現、JR東日本の狙いを考える

東京駅構内に高級シェアオフィスが出現、JR東日本の狙いを考える

 東日本鉄道旅客鉄道会社(JR東日本)は7月1日、首都圏の駅ナカで展開しているシェアオフィス「STATION DESK」のハイグレード版となる「STATION DESK 東京 premium」(以下、STATION WORKプレミアム)を東京駅に開業しました。場所は東京駅・八重洲中央口付近の「ビューゴールドラウンジ」の隣です。営業時間は、毎日午前10時から午後6時までで、利用するには「STATION WORK」の会員登録が必要です。

https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210628_ho01.pdf

 STATION WORKプレミアムは、和を基調としたデザインの空間に、個人用シート8席と、最大4人で利用できる応接室2室が用意されています。各席には、電源とWi-Fiが用意されており、利用者にはウェルカムドリンクが提供されます。また、9月30日までの限定ではありますが、午後3時以降にチェックインし、応接室を2時間以上利用する利用者には、人数分の駅弁が提供されるキャンペーンも実施されます。なお、提供される駅弁は、東日本エリアの人気駅弁だそうです。おいしそうです。

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https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210628_ho01.pdf

 STATION WORKプレミアムの利用料金は、STATION WORKと同じように利用時間に応じて決まります。STATION WORKの場合、15分ごとの利用料金は250円ですが、STATION WORKプレミアムでは、個人用シートが15分あたり550円、応接室が2,200円となっています。ただ、2022年3月末まではキャンペーン料金として、個人用330円、応接室1,320円で利用できます。

 JR東日本は、他鉄道会社と同じように新型コロナウイルス感染症拡大で業績が悪化しています。JR東日本としては、鉄道収入をカバーすべく他事業への展開を積極化させるのは当然のことといえます。なかでもシェアオフィス事業は、鉄道の駅という非常に利便性の高い場所を活用するうえでは有望事業と言えます。

 しかし、すでに展開しているSTATION WORKは、上述したように利用料金が15分あたり250円と低水準で、STATION WORKが設置されている主要駅の家賃水準から考えると収益性が高いとは言えません。15分250円という料金水準では、たとえ稼働率が高まったとしても、小売店や飲食店といったテナントに場所を貸したことで得られる収入(いわゆる家賃収入)を上回ることは期待できません。

 ただ、STATION WORKは、すでに200カ所で展開しており、登録会員数も拡大していると推察されます。STATION WORKの収益性を高めるために、JR東日本がSTATION WORKプレミアムという高付加価値ブランドを開始するのは自然なことのように思えます。

 あくまで推測でしかありませんが、JR東日本は今後もSTATION WORKプレミアムを各地に展開し、STATION WORK事業の採算性向上を目指すように思えます。

 STATION WORKプレミアムは、駅を利用する方にとっては、STATION WORKよりもありがたい存在になるかもしれません。STATION WORKの場合、仕事をする方だけが潜在顧客となりますが、STATION WORKプレミアムであれば移動の途中でくつろぎたい方や、駅の中で大事な方をお迎えしたい方、そして駅の中で面談をしたい方も潜在顧客として想定されます。今後の利用動向次第でしょうが、STATION WORKがSTATION WORKプレミアムに置き換わる形で、STATION WORK事業は、STATION WORKプレミアムが中心となる可能性も考えられます。

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https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210628_ho01.pdf

 WorkOnは現在、東京都港区新橋と町田市の2店舗のみの運営ですが、JR東日本と同様に、利用者の皆様に様々な付加価値を提供し続けていきたいと考えています。

 たとえば、WorkOn2号店である西友町田店では、新しい試みとして「予約ルーム」を提供しています。予約ルームは、その名の通り、事前に「予約」する空間です。一見すると、予約ルームは、貸し会議室、レンタル会議室、集会室、ミーティングルーム、レンタルスペース、レンタルルーム、テレワークスペース、フレキシブルスペース、パーティールーム、と同じものにみえるかもしれません。

 しかしWorkOnは、お一人様が「いつでも・すぐ・集中」できる環境をご用意することを目的としています。WorkOnが用意する「予約」できる場所も、お一人様が「いつでも・すぐ・集中」できる場所でなければなりません。

 予約ルームの目的は、ワークスペースと同じです。ノートPC(ラップトップPC)、タブレット、スマホといったモバイル機器を使う人たちが、快適に作業をできる環境がWorkOnの予約ルームであり、ワークスペースです。

 WorkOnは、JR東日本に比べるまでもない零細事業者ですが、従来型のワークスペースでもなければ、レンタルオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィス、カプセルオフィス、サテライトオフィス、ワーキングスペースでもない働く場所として、そして従来型の貸し会議室、ミーティングルーム、サロン、スタジオ、イベントスペースとは違う予約ルームという形式で、これからも働く皆様に貢献できるよう努力を続ける所存です。

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