キャラクターグッズや同人誌の流通・販売を手掛ける株式会社虎の穴(以下、虎の穴)は6月9日、2020年5月から2021年4月までの1年間でのオンラインサービス(EC関連)事業の流通総額が200億円に達したと発表しました。
虎の穴は、マンガ・アニメ・同人誌の専門ショップ「とらのあな」、とらのあなの二次元総合通販サイト「とらのあな通信販売」、クリエイター支援プラットフォーム「クリエイティア」、「ファンティア」、オンライングッズ製作&オンデマンド委託販売サービス「とらのあなクラフト」など、「とらのあな」ブランドで事業を展開しています。
同社の発表によると、2020年5月~2021年4月の1年間のEC関連事業の売上高は140億円(前年比119%)、年間購入者数は470万人(前年比132%)、年間PV数は7.7億PV(前年比123%)、年平均流通同人誌数は1,800万冊(前年比81%)と、好調な伸びを記録しています。
書籍・アニメ雑貨・同人誌・CD・BD等の販売プラットフォームである「とらのあな通信販売」が、コロナ対策のためにリアルイベントの中止や延期が続く厳しい状況のなか、オンラインサービスの強みを活かした販売施策などを順次展開したことが好結果につながったようです。
EC関連事業のほかに、同社が運営するクラウドファンディング(CF)サイトの流通総額も61億円と前年比2.6倍に急成長しています。同社のCFサイトへの累計登録会員数は438万人(前年比207%)、登録ファンクラブ数は19.1万件(前年比420%)、累計コンテンツ数は116万件(前年比206%)、物販取引数は530万件(前年比248%)、年間PV数は9億PV(前年比248%)と、全てのKPIで好調です。
クリエイター支援プラットフォームであるファンティアは、コミュニティー型クラウドファンディングサイトとして国内最大規模の利用者を有し、直近3年間で590%の流通額成長を達成しています。
同社の発表によると、2021年6月期の流通総額は、通販・EC事業が前期比18%増の145億円、CF事業が同158%増の71億円が見込まれています。
同社の今後の事業展開で興味深いのは、店舗事業を東名阪に集約し、他地域の店舗は閉鎖する意向を示していることです。とらのあな札幌店と広島店は、6月30日で閉店することが発表され、国内直営店は関東に5店、名古屋に1店、大阪に2店、岡山に1店となります。
報道によると、虎の穴は、とらのあなの店舗をさらに閉店することも否定していません。2年前くらいまでは、インバウンドの顧客が、秋葉原や名古屋、難波といった主力店舗を訪れていますが、今後もしばらくは海外から日本を訪れる観光客が一気に増えることは期待しにくく、虎の穴としては店舗の縮小は避けられないと考えているようです。
ただ一方で、虎の穴は、「とらのあな出張所」という形で、他の書店様と協力しながら新しい形の店舗の形態を模索する意向も示しています。
その一環として、虎の穴は、2021年6月18日から9月17日まで、とらのあなとしては関東で5店舗目となるショップインショップ「とらのあな出張所in TSUTAYA西友町田店」を期間限定で営業しています。じつは、とらのあなは、2020年8月末まで町田にも店舗がありました。
とらのあな出張所in TSUTAYA西友町田店は、愛知・豊橋市の精文館書店豊橋本店内の「とらのあな出張所 豊橋店」、東京・立川市のオリオン書房アレア店内の「とらのあな出張所inオリオン書房アレア店」、静岡市の「とらのあな出張所in駿河屋静岡本店」、茨城県つくば市の「とらのあな出張所 in WonderGOOつくば店」に続く、とらのあなショップインショップ5号店です。
ご存じのようにWorkOn西友町田店は、とらのあな出張所in TSUTAYA西友町田店と同じ西友町田ビルにあります。とらのあな出張所in TSUTAYA西友町田店は3階で、小田急線・町田駅からつながる歩道橋から直接、入ることができます。歩道橋からWorkOn西友町田店を目指す方の中には、とらのあな出張所in TSUTAYA西友町田店の存在にすでに気づいている方もいらっしゃるかもしれません。
世界に誇る「アキバカルチャー」の発信することで、とらのあな出張所in TSUTAYA西友町田店が活気を生み、WorkOn西友町田店をご利用される皆様も元気になることをWorkOnは期待したいと思います。