2023年10月22日(日)に開催された「2023明治安田生命J2リーグ第39節」にて、FC町田ゼルビアがロアッソ熊本と対戦しました。
そしてFC町田ゼルビアがロアッソ熊本に3対0で勝利し、3試合を残してリーグ2位以内を確定させたため、来シーズンのJ1昇格が決定しました。
また、10月28日(土)に開催された清水エスパルスvsロアッソ熊本の試合結果を持って、FC町田ゼルビアの2023シーズンJ2リーグ優勝が決定しました。
FC町田ゼルビアの歩み
FC町田ゼルビアは、「サッカーの街・町田を代表するサッカークラブを作る」という考えのもと、1977年に設立した地域の小学生の選抜チーム「FC町田」をスタートとし、1989年にプロチームとして誕生したクラブです。
1998年にはクラブ名が「町田ゼルビア」となり、2012年に初めてJ2でプレーしますが、その後J3やJFLでプレーするなどクラブの成績が安定せず降格を経験しました。
また2018年に成績をJ2で過去最高の4位まで上げましたが、スタジアムや練習場がJ1の基準に満たなかったため、J1参入のトーナメントに参加ができないことがありました。
しかし、同年に経営権を取得した大手IT企業「サイバーエージェント」が施設整備などを進めたことにより、2019年9月にJ1ライセンスが交付され、J1昇格を目指せる環境になりました。
今シーズンは、青森山田高校を率いて全国高校サッカー選手権にて3回の優勝を果たした黒田剛監督が就任し、初のJ1昇格を目指しました。黒田監督は、青森山田高校で28年間コーチとして指導し、全国高校サッカー選手権でチームを3回の優勝に導いています。
FC町田ゼルビア vs ロアッソ熊本 昇格決定の瞬間
試合は前半44分、相手チームのパスをカットしたDF藤原優大がワンタッチでつけると、これを受けたMF宇野禅斗が豪快なミドルシュートで得点します。かつて青森山田高校で黒田監督に師事し、共に高校選手権優勝も成し遂げた2人で先制しました。
勢いに乗ったFC町田ゼルビアは後半7分、途中出場MF平河悠が右サイドを駆け上がると、中央への折り返しをFWバスケス・バイロンがつなぎ、最後はMF高橋大悟のシュートで追加点。さらに同16分、ペナルティエリア手前でこぼれ球に反応したMF下田北斗が押し込み3点目を獲得しました。
■試合概要
対戦・2023明治安田生命J2リーグ第39節 FC町田ゼルビア対ロアッソ熊本
日時・10月22日(日) 13:00キックオフ
場所・えがお健康スタジアム(熊本県)
結果・FC町田ゼルビア 3-0 ロアッソ熊本
前半・1-0
後半・2-0
町田市民・サポーター・チーム 三位一体で掴んだ念願の昇格
13:00のキックオフに合わせて行われたショッピングモールでのパブリックビューイングは、整理券がすぐになくなるほどの大勢のサポーターが集まり、非常に盛り上がりました。
FC町田ゼルビアのエンブレムには、市民・ファン、サポーター・チームという三位一体が表されています。チームが市民の声、サポーターの声に応えて交流し、支えあっているからこそ愛されるクラブに成長し、念願の昇格を掴み取れたのだと思います。
悲願のJ2優勝
10月28日(土)に開催された清水エスパルスvsロアッソ熊本の試合結果を持って、FC町田ゼルビアの2023シーズンJ2リーグ優勝が確定しました。
また、10月29日(日)に行われたホーム最終戦では、ツエーゲン金沢に1-0で勝利。
表彰式が同日に行われ、チームとサポーターが共に喜びを分かち合いました。
■試合概要
対戦・2023明治安田生命J2リーグ第40節 FC町田ゼルビア対ツエーゲン金沢
日時・10月29日(日) 14:00キックオフ
場所・町田GIONスタジアム (東京都)