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歴史的建造物「堀ビル」がいよいよシェアオフィスとしてスタート

 グッドルーム株式会社は4月9日、登録有形文化財をリノベーションした「GOOD OFFICE新橋」(グッドオフィス新橋)のオンライン内覧会を実施しました。

 グッドルームは昨年12月、堀商店、竹中工務店と共同で東京都港区新橋にある国の登録有形文化財「堀ビル」の保存活用事業に着手しました。竹中工務店は、堀ビルのオーナーである堀商店と建物のマスターリース契約を締結。同社が改修工事を進め、グッドルームがシェアオフィスとして運営するという体制です。

 堀ビルは、1930年(昭和5年)に堀商店本社ビルとして着工され、1932年(昭和7年)12月に竣工。東京都港区の外堀通りに面しており、鉄筋コンクリート造の地上4階・地下1階建のビルです。昭和初期に多く見られた折衷様式オフィスビル建築の典型とされています。1998年には国の登録有形文化財に指定されました。

 堀ビル(そしてグッドオフィス新橋)は、JRなどの新橋駅から徒歩2分に位置し、外堀通り沿いの交差点の角地に立地しています。敷地面積は192平米、延床面積は875平米と大きい面積です。グッドオフィス新橋は、地下1階がミーティングルームとオフィス、1階がラウンジ・カフェ、2~5階がオフィススペースという構成で、屋上にはテラスも設置されています。レンタルオフィスは2・3名用~10名用まで全20室。各部屋の広さは12.1~55.8平米です。

 グッドオフィス新橋の月額賃料は13万円台~70万円台。4階は、建築系の大企業とベンチャーをつなぐオープンイノベーションフロアとし、専任のコミュニティマネージャーも用意されています。報道によると、GOOD OFFICEは現在、都内6拠点ほか大阪・福岡でも展開されていますが、新橋はフラッグシップという位置づけで展開していくそうです。

 今後、グッドオフィス新橋が、どのように発展していくかを楽しみに待ちたいと思いますが、堀ビルという文化財がシェアオフィスとして経済的にも活用されることは大変素晴らしいことだと思われます。

 グッドオフィス新橋が経済的にも成功すれば、今後は堀ビルのような文化財的な建物が、シェアオフィスやワークスペース、レンタルオフィス、バーチャルオフィス、カプセルオフィス、サテライトオフィス、ワーキングスペースといった事業を営む動きが広がるかもしれません。またシェアオフィスに限らず、文化財のような建物が、貸会議室、ミーティングルーム、レンタルスペース、レンタルルーム、セミナー会場、サロン、スタジオ、イベントスペースとして生まれ変わることも期待されます。

 グッドオフィス新橋がスタートしたことで、自宅、オフィスを使い分ける働き方が増えると同時に、自宅でもなくオフィスでもない場所で働く、という新しい選択肢も増えつつあるように感じます。新しいワークスペースWorkOnは、従来型のワークスペースでもなければ、レンタルオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィス、カプセルオフィス、サテライトオフィス、ワーキングスペースでもない働く場所として、そして従来型の貸し会議室、ミーティングルーム、サロン、スタジオ、イベントスペースとは違う予約ルームという形式で、これからも皆様に貢献できるよう努力を続ける所存です。

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