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ANAだけでなくJALもラウンジ内に「オンライン会議可能エリア」を設置、WorkOnが羽田空港に進出するって本当?

 日本航空(JAL)は5月13日、羽田空港国内線ラウンジ内にオンライン会議が可能なエリアを試験的に設置することを発表しました。ダイヤモンド・プレミアラウンジを利用される方には、防音個室ブース「テレキューブ」が、サクララウンジを利用される方には「オンライン会議可能エリア」が、それぞれ利用できることになります。JALの公式サイトによると、今回の対応は、「搭乗を待っている間、オンライン会議を実施したい」という顧客の声に対応したものとなります。

https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2022/dom/220513/

 オンライン会議可能エリアが利用できる期間は、5月18日正午から11月ごろまでの半年間が予定されています。利用期間中に、利用者の声や稼働状況を基に今後のサービスが検討されます。

 オンライン会議可能エリアが設置される場所は、羽田第1ターミナルの南北2カ所にあるラウンジです。最上級の「ダイヤモンド・プレミアラウンジ」には、受付近くに防音個室ブース「テレキューブ」が南北に2台ずつ設置されます。利用時間は1人当たり最大50分とし、ブース内では飲食ができません。

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https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2022/dom/220513/

 ダイヤモンド・プレミアラウンジに設置されるテレキューブを利用する際には、ラウンジ受け付けにて利用の意向を申告し、係員から鍵を受け取り利用します。利用後は、ラウンジ受け付けに鍵を返却します。テレキューブの利用を申し出たときに、既にブースが満室の場合は、ブースが利用できるまで待つ可能性もあります。

 一方、サクララウンジには、南北ともに部屋の一部を区切る形でオンライン会議ができるエリア(オンライン会議可能エリア)が用意されます。エリア内では、イヤホンを着用し、大声を出さないなど、常識的なマナーに基づく利用が推奨されます。サクララウンジのエリアの利用時間は設けられませんが、オンライン会議終了後には席を譲るよう協力が求められます。

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南サクララウンジ https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2022/dom/220513/
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北サクララウンジ https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2022/dom/220513/

 実は、JALの競合である全日本空輸(ANA)は、JALに先駆ける形で羽田空港国内線のANA SUITE LOUNGE(以下、ANAラウンジ)にテレキューブを設置しています。設置を始めたのは2021年10月からで、当初は3カ月間限定のトライアルの予定でしたが、その後、2022年12月まで設置期間を延長することを発表しています。

 ダイヤモンド・プレミアラウンジに設置されるテレキューブは、さまざまな場所に容易に設置できる個室型ブースです。内部にはテーブル、イス、電源コンセント、USBポートなどが設置されており、セキュリティが保たれた静かな環境で、資料作成やメールなどの業務、電話やオンライン会議などでのコミュニケーションが可能です。

 テレキューブは、JR東日本のシェアオフィス事業「STATION WORK」で駅などへの設置が進む「STATION BOOTH」に採用されており、ブイキューブグループによる私鉄各社の駅、空港、オフィスビルにも設置されています。

 また、テレキューブは、外部の音をある程度、遮断し、内部からの音も外に漏れない構造となっています。ブースの天井に装備された2個の換気ファンにより、ブース内の空気が換気され、耐薬仕様のソファや抗ウイルス・抗菌性のある表面材の仕様のテーブルなど、衛生にも配慮しています。

 興味深いことに、JALの公式サイトでは、テレキューブやオンライン会議可能エリアの利用に際し、以下のお願いが記載されています。

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お客さまへのお願い

以下の点について、ご協力をお願いいたします。

ご利用の際は周囲へ音声が漏れないよう、必ずイヤホンの着用をお願いいたします。

周囲にご配慮いただき、大声でのご利用はお控えください。

携帯電話を使った通話のみのご利用はご遠慮ください。通話の際は居室内の「電話ブース」をご利用ください。

ご利用時間は設けておりませんが、オンライン会議終了後はお席をお譲りいただきますようご協力をお願いいたします。

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 この内容は、WorkOnの以下サイトに記載されている内容とよく似ております。

 ワークスペースでの利用マナーについては、いろいろな意見があるのは承知しております。ただ、WorkOnは、利用者の皆様が、ほかの利用者の方々への配慮も忘れないことが好ましいことであろうと考えています。

 WorkOnは、新しいワークスペースを運営するものとして、ANAだけでなくJALもテレキューブをラウンジに設置することを喜んでいます。ワークスペース需要は拡大が続いており、JALやANAも需要拡大を背景にラウンジにテレキューブの設置を決めたと推察されます。WorkOnは、JALやANAに比べれば非常に小さい企業でしかなく、すぐに羽田空港にWorkOnを設置することは計画しておりませんが、ワークスペース需要がさらに拡大し、WorkOnへの社会的認知・評価が高まれば、「WorkOn羽田空港店」が誕生することも十分ありえるとも考えています。

 WorkOnとテレキューブは、おひとり様専用、という点で非常に似たものであり、テレキューブはWorkOnの競合といえなくもないですが、新型コロナウイルス感染症拡大という非常に難しい状況の中でも、集中して業務ができる環境を提供するという志を、テレキューブとWorkOnは共有していると考えています。

 WorkOnは、テレキューブの普及に勇気をもらいながら、新しいワークスペースを提供するものとして、従来型のワークスペースでもなければ、レンタルオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィス、カプセルオフィス、サテライトオフィス、ワーキングスペースでもない働く場所として、そして従来型の貸し会議室、ミーティングルーム、サロン、スタジオ、イベントスペースとは違う予約ルームという形式で、皆様に貢献すべく、努力を続ける所存です。

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